宝物の友人達
私達夫婦がフランスに滞在した85年から90年の5年間の間にたくさんのフランス人、ヨーロッパの人々と知り合いになり、彼らのお陰でフランスでの生活が楽しく・充実した日々であったことを今も感謝しています。
友人達の多くは夫のビジネススクール時代の同級生とその奥様方。
そのお付き合いは今でも変わることなく、お互いの家族の変化や成長を楽しみにしています。
パリ郊外の田舎町で開催される5年毎の同窓会のボウルパーティーは今でも大盛況の集まりで、皆世界各国から駆けつけます。

世界のあちらこちらの主要都市で重責に就ついている友人達ですから忙しいにも関らず、「訪ねる」と連絡すればいつでも歓迎してくれます。迷惑をかけても悪いからと「コッソリ」出かけると、街のCAFEやレストランでバッタリ会ったり、道の反対側から大声で名前を呼ばれたり・・・それが、ロンドンだったり、ミラノだったり、フランスとスペインの国境付近のとんでもない田舎町サン・セバスチャンだったりと、縁のある人々はお互いに惹きあうものなのでしょうか。
そんな彼らを日本の女性誌に紹介する機会も少なくありません。そんな時、誰を紹介するかが私の頭の痛いところなのです。現地の友人同士のパーティーで誰かが「先日、郁美と一緒に日本の雑誌に載った」等と話しながらその記事を見せたりしようものなら「どうして、私じゃなかったの?」と日本語など読めもしない彼らから「次は私よね!」等と冗談半分の楽しいお小言が聞こえてきます。
私が日本で料理関係の仕事を持って頑張っている事を、友人達が応援してくれ、助けてくれ、自分のことのように喜んでくれています。
ホッとする人々

私が大好きな人達なのですが、先方は私の名前も知らない人達。
マルシェ(朝市)の店主達(魚屋のおじさん・チーズ屋のおばさん・花屋のお兄さん・パン屋のお姉さんなどなど・・・)
パリ市内で開かれるマルシェは、地区ごとに曜日が違うので(月・木・土の所とか水・金・日の所とか)、ちょっと足を伸ばせば、毎日新鮮な食材が手に入ります。マルシェが大好きで、マルシェへ行くと元気が出る私は、買い物が必要ないときでもよく歩き回ったものです。

今でも東京からパリへ出かけ、久しぶりに訪ねる地区のマルシェでも、何年経っても店の陣地は同じなのですよ。以前より少しだけ歳を重ねたおじさん達が、明るい声で客寄せをしているのに出会うと、何故だか無性に嬉しくて、ひとりで微笑んでしまいます。が、住み出した最初の頃は、フランス語の数字が聞き取れず、おつりをよく誤魔化されて泣いていましたっけ・・・今は懐かしい思い出になり、私にとってホッとする存在に変わりました。