三宅郁美料理サロン - Le Tablier Blanc(ル タブリエ ブラン)

Le Tablier Blanc

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三宅郁美のエッセイ|Ikumi Miyake's Essay

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Vol.2
パリ 春の風物詩2
アスパラガスのお皿  日本で筍が出始めるころ、ヨーロッパではホワイト・アスパラガスが旬を迎えます。(筍という字は竹冠に旬ですネ!)
 筍は米のとぎ汁で茹でてから味付けをしたりとなかなか厄介な物。
 高価で、手の懸かる割には食感(歯ごたえ)を楽しむくらいで、飛び上がる程美味でもなし・・・
 ホワイト・アスパラガスも同様に高価。こと食材に関しては農業国のフランス故に東京と比較してもぐっとお安いと思いきや、春のホワイト・アスパラガスは別格でお高いこと。日本のりんごは1こ=200円位=パリのマルシェでは1kg・4こくらい買えます。が、そんなパリでもホワイト・アスパラガスは1kg・15本=1200円程。タカ〜い!

 春を告げる妖精のように白く、瑞々しく、傷つきやすい彼女は(女性名詞)優しく下部の硬い所をカットしハカマを取って、グラグラと沸かしてしまわずにゆらゆらする位の沸騰した湯で茹でて、ソース・マヨネーズかビネグレットでいただきます。飛び上がる程の美味しさです。我家はこのホワイト・アスパラガスが大好物。アスパラガス専用のお皿まで存在するのですが、現在では製造数も少ないらしく、アンティーク物が珍重されています。クリニャンクールの骨董市に出かけた折にでも探してみてください。屋根付きの骨董街の方で見つかりますから。

 「もう彼女はマルシェに並んだかしら?」と思いを馳せるのが春先の我家の恒例。わざわざその時期に合わせる様にパリ旅行や仕事での出張を企画するほどなのです。教室のお客様の国際線のスチュワーデスさん(CA)が新聞紙に包んで密輸(?)してくださった時などは、涙ながらに戴いております。
 どんな高価なブランド品をいただくよりも感謝です。

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